腎盂腎炎(じんうじんえん):腎臓の病気

主に女性に発症する疾患で、男性の基礎疾患※がない方の発症は極めて少ない疾患です。

大腸菌が原因となる事がほとんどで、細菌が繁殖して、尿道から膀胱、腎臓まで広がる事によって起こります。38度以上の高熱、脇腹や背中の痛み、寒気、体が震える、膀胱炎(併発しやすい)によるおしっこの回数の増加、おしっこをする時の痛み、おしっこが濁る、体がだるい、残尿感などの症状があります。

治療方法:適切な抗菌薬の投与で、3〜5日で熱が下がり、しだいに症状とおしっこの状態が良くなってきます。しかし再発することもあるので、十分注意しましょう。また、症状が重い場合は、入院が必要となる場合があります。

日常生活でのワンポイントアドバイス
おしっこの量を増やして細菌を体の外へ追い出しましょう。高熱の時は安静にし、痛みのある背中を冷やしましょう。また、膀胱炎の繰り返しが原因となることが多いので、おしっこは我慢せず、早めにトイレに行くようにしましょう。


※男性の基礎疾患
尿路系...前立腺肥大症、尿路腫瘍(前立腺癌、膀胱癌など)、膀胱結石、膀胱頚部硬化症、神経因性膀胱、尿道狭窄、尿路異物など
全身系...代謝障害(糖尿病など)、悪性腫瘍、血液疾患、ステロイド長期投与